スパイス・ハーブの薬膳効果 レモングラス編

レモングラス

レモングラスの香りはショウガに似ていて、スッキリとした酸味があり、まるでシトラスのようです。
フリーズドライしたレモングラスは、香りがとても長持ちしますが、外気などで自然乾燥させたレモングラスは揮発性のオイルを失ってしまうため長持ちしません。

レモングラスの歴史

レモングラスの歴史はかなり古く、インド周辺の地域では数千年前から好んで使われ、栽培されてきました。
伝統医学であるアーユルヴェーダでも冷やすハーブとして利用されてきたと言われています。
今では、エスニック料理の香りづけ(代表的なものはトムヤンクンやカレー)の他、疲労回復などの効果があることからハーブティーにも利用されています。

レモングラスの薬膳効果

レモングラスにも様々なれえ効能があります。そのいくつかをご紹介していきます。
ストレス解消
レモンに似た爽やかな香りには精神を落ち着かせる効果があります。
ストレスを軽減し、緊張感や不安感から心を開放してくれます。リラックス・リフレッシュの両方に効果があり、精神疲労からくる頭痛など、身体の不調改善にも有効だと言われています。
虫除け効果
レモングラスに含まれる精油は、蚊や虫が嫌がる香り成分「シトラール」を多く含み、昆虫忌避作用があることから、防虫対策に役立てることが出来ます。近年では市販の虫よけスプレーなどにも利用されています。
肩こり・冷え性の緩和
精油には、血管拡張作用の他、炎症・痛みを抑える働きもあることから、筋肉痛・肩こり・冷え性・むくみ・セルライトのケアにも効果を発揮します。精油を希釈したオイルでマッサージするのがより効果的です。

 

レモングラスの調理方法・保存方法etc.r

色々な使い方があるレモングラスですが、ます一番に思いつくのが「飲む」ということです。
ハーブティーとして人気ですが、そのまま飲んでも、ジュースで割ってもおいしく召し上がれます。
タイや、ベトナムでは料理によく使われます。肉に刻んだレモングラスをまぶしてマリネして焼いたり、そのままいれてスープの香りづけに使ったりもします。
レモングラスの爽やかな香りがいろいろな料理に合い、食欲をそそる香りが特徴です。
その香りを利用してアロマオイルにも多く使われています。先ほどもお話しましたが、虫除け効果もありますので、加湿器などに加えていただくと香りを楽しみつつ虫除けが出来ます。
フレッシュなものは冷蔵保存も出来るのですが、あまり日持ちしないので、茎の部分は冷凍保存し、葉の部分は乾燥させて保存するのがおすすめです。

最後に

今回ご紹介したレモングラス。
これといった副作用もないスパイスですが、妊娠していらっしゃる方は大量摂取にはお気をつけください。
適量を守り、使用しますと様々な薬膳効果が期待できますので、上手にお使いください。
以上で当店の「薬膳カレー」に使用しておりますスパイスのご紹介は終了です。ただ、まだまだたくさんの薬膳効果をもつスパイス・ハーブがございますので、引き続きご紹介させていただきます。
不定期ではありますが、更新してまいりますので今後もよろしくお願いいたします。