ガーリックの薬膳効果
ガーリックには様々な薬膳効果がありますので、いくつかご紹介していきます。
①疲労回復
ガーリックと言えば疲労回復・滋養強壮のイメージを持つ人も多いと思います。
疲労回復に欠かせないビタミンB1。糖質の代謝に必要な酵素の働きを助けてエネルギーを生み出すので「疲労回復のビタミン」と呼ばれています。
水溶性ビタミンは体にためておくことが出来ないので、必要以上に摂取した分は尿などから体外に排出されます。
ところが、ガーリックに含まれる成分「アリシン」がビタミンB1と結びつくと、脂溶性のアリチアミンという物質に変わるのですが、このアリチアミンは体内でビタミンB1と同様の働きをしながら吸収率はアップするという優れものなんです。
②血行促進
ガーリックの主成分アリシンには、血管を拡張し血行を促進する働きがあります。また、ガーリックに豊富に含まれているビタミンEも抹消血管を拡張する働きがあります。毎日の食卓に取り入れることで、血の巡りが良くなり、手足の冷えを緩和する効果が期待できます。
アリシンは加熱すると、硫黄化合物に変化し血液サラサラ効果をもたらすとされます。
③冷え解消
冷えの原因として血行不良があげられるのですが、ガーリックを摂ることで血液がサラサラになると、手足の末端までしっかりと血液がいき渡ります。すると、結果的に血行が促進され冷えの解消に繋がることが期待できます。
④免疫力アップ
先ほどから登場しているアリシン。強い殺菌効果もあるんです。ウイルスや細菌から体を守り、風邪をはじめとする病気の予防などにも効果的とされていることから免疫力アップにも役立ちます。
様々な薬膳効果があるガーリックですが、もちろんデメリットもあります。
食べ過ぎてしまうと、腹痛・めまい・貧血・嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。これは、食べ過ぎにより血中のヘモグロビンが減少してしまうことで起きてしまう症状なのです。
くれぐれも適量を守って健康な身体づくりに役立ててください
(目安量)一日当たり、生で1片、加熱したものなら4片くらいと言われています。