オールスパイスの薬膳効果
オールスパイスにはいくつもの薬膳効果がありますのでいくつかご紹介していきます。
①抗菌作用
オールスパイスの香りのもとになる成分にオイゲノールがあります。クローブやシナモン、バナナなどにも含まれています。
オイゲノールには強い抗菌作用があり、これがマヤ文明時代に防腐剤として利用されていた理由です。料理に入れることでも保存食としての効果を発揮してきました。
②抗炎症作用
先ほどのオイゲノールには抗炎症作用もあると考えられています。また、シネオールという成分も含まれていて、こちらも抗炎症作用があると考えられています。
喘息や気管支炎などの呼吸器系の炎症疾患やアレルギー治療研究も多く進められており、抗炎症・アレルギー効果があると報告されている成分です。ただ、料理に入れるオールスパイスの量では、シネオールの医学的な効果は見込めないのですが、香りによるリラックス効果や、体内の炎症に対する効果が期待されます。
③消化促進
シオネールには脂肪の消化吸収を助ける胆汁の分泌を促進させる効果が、オイゲノールには胃腸を整える効果が期待でき、消化器系の不調の際に役立ちます。
オールスパイスには特に大きな副作用は確認されていませんが、何事も摂りすぎはよくありません。少しずつ継続して摂取することが大事ですのでくれぐれも大量に摂取しないように気をつけましょう。