当店は元々ジャズの流れるBARとして営業してきました。
ここでは特定の作曲家や楽曲名を挙げませんが、
店内は昼夜問わず店主が厳選した洗練されたジャズが流れています。
私はおいしいカレーを提供していれば、音楽は何でも良いと思っていました。
しかし、聴覚と味覚は深く関係しています。
心理学におけるクロスモーダスと呼ばれる「視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚といった人間の五感が互いに影響し合う現象」があります。
・かき氷のシロップの色や香りが味覚に影響を与え、同じ味でも違った味と錯覚してします。
・照明の色をオレンジ系にすると暖かく感じ、青系にすると涼しく感じる。
・レモンの香りで映像がゆっくり、バニラの香りで映像が早く見える。
などがあげられます。
低温で落ち着いたトーンのジャズは「コクや苦みを強調される効果がある」とされてます。
その為、カレーとジャズは非常に相性が良い組み合わせのようです。
また、コーヒーが提供されるカフェでよくジャズが流れているのは、
戦後の日本では、西洋音楽(レコード)もコーヒーが高価で憧れの存在だったようで
それらの大人の嗜好を同時に楽しむことができるジャズ喫茶が国内で流行りました。
今もその名残として、カフェに行くとスローテンポでゆったりくつろげるジャズが流れてることが多いようです。
これらは当時の時代背景が生み出したものですが、結果として最高の組み合わせになってます。
当店舖で心地よいゆったりとしたジャズの音色と、独自配合したスパイスの効いた薬膳カレーを楽しんで頂けますと幸いです。